徒然読書感想記

管理人の読書覚書。基本的にネタバレなし。 好みは推理もの。 映画の感想もあり。 2010年livedoorBlogにお引っ越し。since200408

2006年07月

映画「時をかける少女」

 ずっと、こんな日が続くと思ってた。

映画「時をかける少女」2006/角川書店/マッドハウス/監督:細田守/原作:筒井康隆(角川文庫刊)

「行っけえぇぇぇぇぇ!」
 と、真琴と一緒に叫びたくなるような、応援したくなるような、そんな映画です。
 文句なしに面白いです。
 上映館の少なさだけがネックですが、観終わった後の満足感は本物ですので、皆さん、是非、観に行って欲しい! 私も、もっかいくらい、行きたいな。
 アニメ興味ない人でも純粋に楽しめる、爽やか青春ムービーに仕上がってます。お勧め!! 続きを読む

映画「カーズ」

映画「カーズ」cars 2006/ディズニー、ピクサー/監督:ジョン・ラセター

 いやぁ~なんだか出来すぎな映画でした。優等生!
 もちろん面白いし、映像も素晴らしかったし、声優陣も(私が観たのは吹き替え)熱演でした。キャラクターも濃いし、遊び心は満載だし、虫までも車なのは知っていたけど、空に描かれている雲までタイヤの跡とはね!

 主人公のライトニング・マックイーンはルーキーにしてトップを狙うカーレーサー。ってか彼自身が車だが。
 実力はあるものの、それを笠にきる傲慢な彼が、決勝のレース会場へ向かう途中道に迷い、さびれた街に足止めをくってしまう。
 そこで人生、スピードだけがすべてではないと知った彼は・・・・・・ 続きを読む

あざの耕平「BLACK BLOOD BROTHERS S2」

あざの耕平「BLACK BLOOD BROTHERS S2」2006.6/富士見書房 富士見ファンタジア文庫

 ショート、2巻です。
 ・・・・・・いやぁ口絵の一枚目。どこにそんなシーンがあったかと思わず探してしまいましたが、ああそうか(笑)そういう続きオチなのね。新しいネタだなぁ。
 ミミコの嫉妬あり、職場の愉快な仲間あり、物憂げな夜の酒場もあり、一番カワイイのは意外な一面をみせるセイだったり、アリスの出てくる書下ろしもあったり、とさらにバラエティ豊かな短編集になってます。
 あとがきではアニメ化を喜ぶ作者の笑い声が止まりません。

 こういう日常話があればこそ非現実の物語も生きるという作者の信念は実に功を奏しているなぁと思います。
 各話のインターミッションも味があってスキ。
(余談ですがフルメタの、短編から長編への影響がああいう形で示されたのは爆笑モンでした)

 ミミコやジローから離れて、サブキャラ達のお話ももっと広がっていくといいなぁ。なんて。 続きを読む

本田由紀・内藤朝雄・後藤和智「『ニート』って言うな!」

本田由紀・内藤朝雄・後藤和智「『ニート』って言うな!」2006/光文社新書

 この本のタイトルを言った時に「働かなくてもいいじゃないか、って言う本?(嘲笑)」と言った人がいましたが、違います。ソレちょっとマスコミに毒されてません?
 むしろ、イギリスから輸入されたこの言葉が、本来の意味から離れて面白おかしく消費されていくのに「待った!」をかける、提言本です。
 著者の3名、うち二人が社会学者、一人が学生で、「いまどきの若者は・・・・・・」とひとくくりにされてしまう層からの執筆者であることが大きな特長であり強みです。
「いまどきの若者」っていうけどさ、そんなに若者のことなんて知らんでしょ? 続きを読む
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