あざの耕平「BLACK BLOOD BROTHERS 4 ―倫敦舞曲―」H17.11/富士見書房 富士見ファンタジア文庫

 BBBも5冊目。3冊で第一章が終わり、SPが出て、今回第二章前のインターバル。ジローが吸血鬼になった時の、過去のお話です。ロンドンロンド。しゃれですか。
 ついにジローの思い人登場。まぁ1巻から出ていたといえばそうだったっけという気もしますが(この辺は皆あとがきに書いてあります)、やはりファンとしてはそれよりも若い次郎! にくぎ付けでしょう! 吸血鬼、外見は変わんないけど!
 軍服姿の次郎萌え。てか長男なのに? 次郎? イラストも昔らしく薄墨でかかれてますが、それがまたいい。

 過去を明かす、つまり今まで撒いていた思わせぶりな伏線をひとまず回収すると共に、また新たな情報がでてきましたよ! セカンドって何! この先一体どうなるの!
 どうもあざの氏は物語の一から終わりまでプロットを作ってから書き始めているようで、いきあたりばったりな矛盾点がありません。いやそれとも風呂敷のたたみ方が巧いのか?(笑)
 舞台は100年も前のロンドンですが、これもよく調べている感じがでています。

 ミミコの活躍がなかったのが残念ではありますがそれは致し方ない。
 ジローとミミコの関係もこれから深くなっていくでしょうし、それが人と吸血鬼との社会に大きな影響を及ぼすことは必死。
 ライバルとしてどこまで奮戦できるのか(笑)、今後の活躍に期待!