徒然読書感想記

管理人の読書覚書。基本的にネタバレなし。 好みは推理もの。 映画の感想もあり。 2010年livedoorBlogにお引っ越し。since200408

ライトノベル

壁井ユカコ「キーリ 9 死者たちは荒野に永眠る(下)」

壁井ユカコ「キーリ 9 死者たちは荒野に永眠る(下)」2006.4/メディアワークス 電撃文庫

 旅の終焉。と書いて終わりと読む。長い長い、旅のおわり。
 キーリ最終巻です。
 買ってから読むまでに大分かかってしまいました・・・・・・いやなんか時間とれなくてさ。
 実に、らしい、終着点でした。
 とりあえずけだるくもほのぼのとしたムードで終わったので、良かったかな。
 この話だったら、もっと酷いラストはいくらでも作れただろうからね。

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壁井ユカコ「キーリ 8 死者たちは荒野に永眠る(上)」

壁井ユカコ「キーリ 8 死者たちは荒野に永眠る(上)」2006.2/メディアワークス 電撃文庫

 終焉に向けて。上巻。
 ついに首都到着。
 思えば、キーリは昔から「死んじゃえ」という言葉をよく発してきたわけで、それはシリーズ中数年経ち、歳をとっても変わることなく、彼女はつぶやいたり吐き捨てたり、実に様々な場面で神を罵り、死んじゃえ、と毒づいていましたが、今回も、また。
 というよりより顕著になったというべきか。
 教会総本山、ハーヴェイとベアトリクスと、大好きな二人を常に苦しめてきた悪の元締めまでやってきた彼女は、泣き叫び、死んじゃえ、と喚き散らすのです。

 父親との再会。
 現実は悲しいものだった。
 キーリはその現実と向き合って、ようやくひとつ壁を越えるのかな、という気がします。
 実に最終回へむけて着実に進むエピソード。ベアトリクスはどうなった?(笑)
 果たして大団円となるのか否か。乞うご期待。

壁井ユカコ「キーリ 7 幽谷の風は吠(な)きながら」

壁井ユカコ「キーリ 7 幽谷の風は吠(な)きながら」2005.8/(株)メディアワークス 電撃文庫

 クライマックス前にもう一度旅を。
 というわけで久しぶりに列車の旅です。あとがき読めばわかりますが、あとワンエピソード。それで完結。
 帯の文句もいいですね。本当に永遠に終わらないものなんかなかった――

 今回のっけからラジオが不調です。兵長はもう消えてしまうのだろうか。休ませてやりたい、心配をかけちゃいけない、でも別れたくない。
 そんな気分をずっと引きずって、キーリとハーヴェイは、いつかくるであろう別れを予感しながらも、共に旅をすることを選ぶのです。 続きを読む

賀東招二「フルメタル・パニック! 揺れるイントゥ・ザ・ブルー」

賀東招二「フルメタル・パニック! 揺れるイントゥ・ザ・ブルー」H12/富士見書房 富士見ファンタジア文庫

 実はフルメタ長編のなかで一番好きな話。
 残念ながらアニメ化はされておらず、今やっている「フルメタル・パニック The Second Raid」(「揺れる~」の続編、「終わるデイ・バイ・デイ」の映像化)では、この話をカバーする形で、1~4話はオリジナルストーリーをやってました。
 
 何が好きって、話の終盤。かなめがみせる行動力にほれぼれです。そしてまた、緊張の糸がぷつりと切れた時にみせる涙の理由。いじっぱりキャラは大好きです。
 負けずにテッサも艦長たる能力をフルに使って、危機を乗り切るくだりは大変カッコよい。いつもはボケボケなだけに余計です。頭の良いキャラも好きですな! 続きを読む

あざの耕平「BLACK BLOOD BROTHERS S 1」

あざの耕平「BLACK BLOOD BROTHERS S 1」H17.7/富士見書房 富士見ファンタジア文庫

 BBB初の短編集。ドラマガ2004.5~10月号に掲載されたものに加筆訂正をしての刊行です。
 ついでに連載は2005.9月号から復活してます。こちらも笑えます。相変わらずなバカ兄弟。そして目の下にクマなミミコが恐ろしい。

 人間と吸血鬼の間を取り持つオーダー・コフィン・カンパニーの調停員、葛城ミミコ。
 その彼女に護衛として雇われ、特区に住むという対外的な立場を手に入れた「銀刀」望月ジローとその弟コタロウ。
 危険な仕事に従事するミミコを護衛すべく、吸血鬼としての力をいかんなく発揮、活躍する「働く吸血鬼」「続・働く吸血鬼」「働く(?)吸血鬼」
 特に第三話はあんまりといえばあんまりな展開がケッサクです。
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